妻一人子ども一人のを養っている3人家族の主(サラリーマン)です。
この記事は僕と同じような立場の方で、自分にもしものことがあったとき残された家族はどうなるのか?
と心配な方へ向けて書きました。
前回は「遺族年金」について。
そして今回は「高額療養費制度」について自分の立場からまとめました。
突き詰めれば詳細まで知る必要がありますが、
知りたいのはどうすればもしもの時でも安心できるのかですので、
そのあたりざっくりつかめればOKだと思います。
この記事を読めば、
- 高額療養費制度(健康保険加入者へ、高額な医療費に対して上限を設ける制度)の必要部分がわかる
- 自分にもしものことがあったときへの備え方(保険のかけ方)がざっくりわかる
ワタシ自身もこういった制度や計算については疎いので、そういった方でもわかるように書いていきますね!
自己紹介
状況によって必要な金額も違えば適用される制度も変わります。僕の立場に合わせて考えていきますので、その点ご了承ください。
といっても、かなり一般的なスペックになっていると思いますし、条件が多少前後する方は微調整しながら読んでいただければ、そこまで大きく差は出ないかと思います。
- 年齢:34歳
- 職業:サラリーマン
今回必要な項目は上記2点。
日本人の99%は健康保険に加入しているそうなので、年齢だけ気にしてもらえればOKです。
結論!
まずは結論から。
こちらは高額療養費制度を使用した場合の、年収別の支払い上限です。
高額療養費制度とは?という部分はこれから簡単に説明していきますね。
ここでは、高額な医療費がかかっても、健康保険に入っていれば上限以上に支払わなくていいということを知ってもらえれば大丈夫。
この表から、年収500万円の人がひと月に100万円医療費がかかったとすれば、まるまる100万円を支払うのではなく、
80,100 + (1,000,000 ‐ 267,000)×0.01 = 87,430円支払えばOK、ということになります。
年収が違えば支払う上限も違ってくるので、そこはご自身の状況に合わせて表を確認してください。
で、この高額療養費制度を使えることを念頭に置いたうえで、
それでも必要な保険があれば掛ければいい、というのが今回の結論です。
ここから、もう少し詳しく説明しますね!
高額療養費制度とは?
高額療養費制度とは、
医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する
という制度です。
健康保険や共済組合への加入者とその保険の扶養に入っている人が使える制度です。
要するに上限以上の医療費は支払わなくてもよい、ということです。ありがたい制度ですね。
(実際には事前に必要な手続きを済ませていない場合は建て替えるか、いったん無利息の貸付金で賄うか、といずれかの方法で対応します)
69歳未満か70歳以上で若干違いはありますが、今回は僕の年齢だとどんな風に活用できそうかを中心にまとめていきます。
医療保険を掛ける?医療費を貯める?
さて、では医療保険に入るべきか、それとも必要ないのか、という話です。
まずはこちらをご確認ください。年代別の平均月間保険料です。(生命保険料なども含む)
公益財団法人生命保険文化センターのまとめによると、年間払い込み保険料の世帯年収に占める割合は6.7%なのだそう。
世帯年収500万円であれば335,000円。
まっ、保険会社に関連するところの資料なので、高くなるように(みんなそれなりに保険料を払っていると思わせるよう)条件を調整していることも考えられますが、
この金額を前提にすれば、
高額療養費制度の活用を見越して毎年33万円を貯めておくのと、
保険料に33万円使うのとどっちがいい?
という比較になります。
そこで、実際に支払う金額で確認してみましょう。
月100万円の医療費を5か月支払う場合
年収500万円だと、先ほどの計算で支払う月額医療費は87,430円でした。
(計算を楽にするため9万円として考えますね)
3か月目まではこの金額が適用されるので、3か月の総額は27万円。
そしてこの高額療養費制度では3か月以上上限に達した場合は、4か月目以降は上限が下がります。
(直近12か月で3か月以上上限に達していることが条件)
これを「多回数該当」といいます。
これに該当すると、同じ年収500万円なら、月間の医療費の支払い上限が44,000円になります。
なので、5か月連続で100万円の医療費がかかった場合は、先ほどの3か月27万円と合わせても
約36万円となります。
医療保険とどっちがいい?
正直、毎月8~9万円を毎月支払うのはキツイかも・・・と思いましたが、
この「多回数該当」の制度のおかげで4か月目以降は4.4万円に。
これなら貯金での対応も現実的だし、
もし貯金してて大きな病気にならなければその分は他の事に使えるし、
個人的には断然貯金派かな!と思います。
現時点で健康なのであれば、すぐに大病を患う可能性も高くないですし、
それであれはもしもの時のために貯金する、で十分ではないでしょうか。
例外
もちろん答えは人の数だけある問題ですが、
例えばこんな人は民間の保険に入ってもいいのではと思います。
それは、大病にかかる可能性が通常よりも高い人。
僕の身近に双子の姉妹がいますが、昨年妹さんがガンにかかりました。
(幸い早期発見で経過は良好です)
双子では、特定のガンは一方に発見されるともう一方の罹患リスクが高まるという研究もあるようで、
こういった場合は備えとしてガン保険に入ることは理にかなっているのではと思います。
結局、どう考えたか
- 高額療養費制度を活用することを前提とした備えをする
- 保険料を支払う代わりに貯蓄に回す
「保険に入ると安心する」という雰囲気がありますが、こういった制度を知って検討した末での考えか、
全くの思考停止かでは全然違いますよね。
僕の家庭では家計を握っているのは僕なのですが、奥さんにこれを説明してもなかなか分かってもらえませんでした…
結局、奥さんの意見も取り入れて(少額の)保険に加入しています。
この辺は自分の考えだけでなく家族の意見も含めて、バランスよく決めていけばいいのではと思ってます。
おわり